和室の壁を耐震補強する・コストを抑えた施工例

和室の壁を面材耐力壁で補強した事例です。
床梁と耐力壁との取り合いは、畳の下地を剥がして施工するため、完了後は畳に隠れて見えなくなります。
一方、小屋梁との取り合いでは天井を剥がす必要がありますが、天井材を全面的に張り替えると費用がかさむため、今回は必要な部分のみを部分的に張り替えました。

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通し柱がなくなっていた!?小屋裏調査で見えた構造リスク

耐震診断を行った際に小屋裏を確認したところ、本来1階から通しであるはずの2階出隅の柱が天井裏で撤去されており、上階の柱と床梁との接合部が「柱勝ち」の状態になっていました。過去のリフォームの過程で、いつの間にか撤去されてしまったものと思われます。
このままでは、2階の当該出隅部分の床や壁のたわみや沈下などの不具合が将来的に生じるおそれがあります。できるだけ早く1階部分に柱を継ぎ足すなどの補強を行うことをおすすめいたしました。

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2階増築の耐震補強例

住宅の耐震診断を行うと、もともと平屋だった建物に、後から2階を増築しているケースが少なくありません。多くの場合、平屋時の小屋梁の上に束を立て、その上に2階の床梁を架ける構造が見られます。
このような建物を耐震改修する際には、小屋梁と2階の床梁を構造用合板で挟み込むことで一体化し、ボックスビームとします。これにより構造的な安定性を高めるとともに、通常の2階建て住宅としての耐震計算条件を満たすことが可能になります。
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木造住宅の耐震診断

木造住宅の耐震診断のご依頼をいただき調査に伺いました。
基礎の形状や劣化の有無、位置関係を確認するため、床下にも潜って調査します。
床下の情報は、耐震補強計画にも重要になってくるため、可能な限り確認しています。

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住宅ローン減税の対象緩和について

今年から1982年以降に建築された住宅もローン減税の対象に緩和されました。耐震基準適合証明書が必要だった築21から40年の住宅は、証明書が不要になり、耐震性を確認せずに住宅ローン減税が利用できます。ただ、やはり2000年以前に建てられた木造住宅は9割近く耐震性が確保されていないというデータもあるので、中古住宅を購入の際には、耐震診断により耐震性の有無の確認をお勧めいたします。


ウォールスタット

倒壊解析ソフト「wallstat(ウォールスタット)」では、実際に発生した地震動(「兵庫県南部地震」「能登半島地震」「熊本地震(益城町と西原村)」)によるシミュレーションを行います。


wallstat(ウォールスタット)

許容応力度計算をご依頼していただいた方限定となりますが、倒壊解析ソフト「wallstat(ウォールスタット)」を使用し、木造建物の地震動による変形の大きさ、損傷状況、倒壊の有無を視覚的に確認できるようになりました。