新築ホームインスペクションにおける法令不適合の取り扱いと参考報告の事例

新築ホームインスペクションでは、構造耐力上主要な部分の劣化・損傷や、雨水の侵入が懸念される部位の劣化・損傷の有無が、主な調査対象となります。
一方で、建築基準法等の法令への適合性の確認は、原則としてインスペクションの対象外です。
ただし、調査中に明らかに法令に適合していないと判断できる箇所があった場合には、あくまで参考情報として、その旨をご報告させていただくことがあります。
実際の例として、延焼のおそれのある部分(いわゆる延焼ライン内)に面した外壁の屋内側において、仕上げ材によっては小屋裏や天井裏に防火被覆(石膏ボード等)の施工が必要な場合があります。
しかし、過去のインスペクションでは、この防火被覆が施されておらず、明確に規定に適合していない建物が確認されたことがありました。
このように、法令不適合が明白である場合には、インスペクションの範囲外であっても、必要に応じてご説明いたします。

新築ホームインスペクション 島根県 松江市 小屋裏検査


新築インスペクションでの床下浸水事例

新築引き渡し前の住宅診断(インスペクション)の事例です。この時は床下部分の給水管の接続部の不具合による漏水が原因でした。新築住宅のインスペクション(住宅診断)において、「床下浸水」が見つかるケースはまれではありますが、発生すると建物の耐久性・衛生環境に大きな影響を与えるため、非常に重要な指摘事項となります。
外部からも基礎立上りとベースとの打継や水抜き孔かと思われる部分からも水シミが確認できました。

 

 

 

新築インスペクション 床下調査 新築住宅 床下浸水


床に段差を設けるときの注意点――水平構面の連続性をどう確保するか

床に段差を設けると、水平構面の連続性が損なわれるおそれがあります。
梁成で対応できる程度の小さな段差であれば問題ありませんが1,000mm前後の大きな段差になる場合は注意が必要です。
このような場合には、段差の鉛直面の両側から面材を挟み込むなどして、水平構面の連続性を確保する納まりとする必要があります。

構造設計 水平構面 スキップフロア 島根県 松江市 建築設計 安心な住まい


床下が汚れている新築住宅、意外と多いんです

新築ホームインスペクションの床下調査での事例です。
床下断熱の住宅でも、本来は清掃してから引き渡してほしいところですが…。基礎断熱+床下空調や24時間換気の住宅では、床下=室内空間として扱われるにもかかわらず、工事中に出た木くずや木片、ゴミがそのまま放置されていたケースがありました。
見えない場所ですが、空気の流れや室内環境に関わる大切な部分。床下も“居住空間”と考えて、最後まで丁寧な仕上げが求められます。

ホームインスペクション 床下調査 松江市 島根県 新築


外装下地検査のインスペクション

工事中インスペクションの依頼をいただくことがあります。設計監理者や施工者の承諾を得られればご依頼をお引き受けしています。
外装下地検査(防水検査)のインスペクションの事例です。
軒ゼロ仕様の場合、破風や鼻隠しの下地材を取り付けた後では、透湿防水シートをその裏側まで張り上げることが難しいです。そのため、下地材を取り付ける前に、透湿防水シートを先に張っておく必要があります。
軒ゼロや建物が不整形のように意匠優先の設計を行い防水リスクの高い納まりの場合は、現場任せにせず現場が悩まないディテールを描くことが設計者としては重要かと思っています。

工事中インスペクション 新築工事 松江市 島根県 工事監理 軒ゼロ 防水工事


2階増築の耐震補強例

住宅の耐震診断を行うと、もともと平屋だった建物に、後から2階を増築しているケースが少なくありません。多くの場合、平屋時の小屋梁の上に束を立て、その上に2階の床梁を架ける構造が見られます。
このような建物を耐震改修する際には、小屋梁と2階の床梁を構造用合板で挟み込むことで一体化し、ボックスビームとします。これにより構造的な安定性を高めるとともに、通常の2階建て住宅としての耐震計算条件を満たすことが可能になります。
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木造住宅の耐震診断

木造住宅の耐震診断のご依頼をいただき調査に伺いました。
基礎の形状や劣化の有無、位置関係を確認するため、床下にも潜って調査します。
床下の情報は、耐震補強計画にも重要になってくるため、可能な限り確認しています。

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敷地の地盤調査を行いました

昨日地盤簡易調査であるスクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)を行いました。この調査は、住宅など小規模な建物の建設前に地盤の強さを調べるためのものです。
スクリュー状の先端器具を取り付けたロッドを、荷重をかけながら回転させて地中に貫入させ、必要な回転数や荷重から地盤の硬さやおおまかな地層構成を推定します。
この試験は、木造住宅などの比較的軽量な建物に適しており、機器がコンパクトで取り回しやすいため、狭小地や住宅街でも容易に実施できるのが特徴です。
なお、大規模な建物や重量構造物を建設する場合、または地下水位や土質の詳細な確認が必要な場合には、ボーリング調査などのより精密な地盤調査が推奨されます。

地盤調査 スクリューウエイト貫入試験 SWS試験


住宅ローン減税用の増改築等工事証明書の発行

住宅ローン減税用の増改築等工事証明書を発行いたします。

ご準備いただく書類
・増改築を行った建物の登記事項証明書の写し
・工事請負契約書の写し(無い場合は領収書等)
・工事費用内訳書等の写し
・設計図書(適用対象となる工事を行っていることが確認できる図面)
・補助金交付額決定通知書等の写し(補助金の給付を受けている場合)
・増改築等工事前、工事後の写真

上記の書類をデータまたは送付(書類の返却はいたしません)していただいた場合
発行費27,500円
現地調査が必要な場合(25㎞以上は別途交通費が必要です)
上記発行費+27,500円

ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。