設計住宅性能評価申請書

木造在来軸組工法2階建て住宅の許容応力度計算での耐震等級3、耐風等級2、断熱等級4の設計住宅性能評価申請の提出書類等をプリントアウトするとこのくらいの厚さになります。
9/10くらいは構造計算書ですが(^^;)
住宅性能評価の申請は、データ申請できる審査機関への提出の方がよさそうです。


ウォールスタット

倒壊解析ソフト「wallstat(ウォールスタット)」では、実際に発生した地震動(「兵庫県南部地震」「能登半島地震」「熊本地震(益城町と西原村)」)によるシミュレーションを行います。


wallstat(ウォールスタット)

許容応力度計算をご依頼していただいた方限定となりますが、倒壊解析ソフト「wallstat(ウォールスタット)」を使用し、木造建物の地震動による変形の大きさ、損傷状況、倒壊の有無を視覚的に確認できるようになりました。


木造3階建ての完了検査

先週末、松江市内木造3階建て一戸建て住宅の新築工事の検査機関による工事完了検査に立会いました。
許容応力度計算ルート1での設計です。
木造2階建て以下の4号特例の建物は、確認申請に構造計算書の添付が不要なだけなので、構造検討時に基準法の仕様規定に合致させるだけでなく、最低限でもルート1での安全を証明したいところです。


X-WALL

木造在来軸組工法の新築物件に「X-WALL」という①耐震性②復元力③制震性の地震対策に必要な3つの性能を兼ね備えた装置を取り付けました。


直下率について

壁・柱直下率というのがあります。直下率というのは、2階建ての柱を例にとると、2階柱の総数に対する、直下に1階の柱がある2階柱の本数の割合です。指標のひとつとして、構造上無理のない設計をしているか否かの目安になります。それは、人の体でいえば、姿勢の良し悪しとよく似ていると思います。姿勢が悪いと肩こりや腰痛などの症状が現れてしまうように、直下に支えるものがなければ、常に梁などの横架材にも負荷が掛っている状態になり、建物の歪みや傾きなどの因子のひとつになりますし、抵抗するために横架材のボリュームを増やせば、その分コストも上がってしまいます。
また、梁上耐力壁となる場合は、地震などの水平力が加われば、耐力壁は回転しようとし、支えている梁は曲げ変形を起こしてしまいます。
以上のことからも、自由度を求めつつも直下率を意識したプランニングは、健全な建物を作る入口として主眼的なファクターだと考えています。


盛土は結構重たいです

厚さ約50cmの盛土は、2階建ての木造住宅の固定荷重(住宅の自重)と同程度の重量になります。重くなればなるほど沈下傾斜障害などの原因になるばかりか、近隣の建物にも何らかの障害を及ぼしてしまうので、過大な盛土造成する際には細心の注意が必要です。特に粘性土地盤になると長い時間を要して沈下するため、建築後数年経ってから被害が出始めます。そのタイムラグから因果関係はないと思われがちですが、建物の築造や過度な盛土が主な原因となるようです。