敷地測量

天気が良かったので、ご依頼いただいていた共同住宅のプラン作成用に敷地測量をしました。今日の相棒は、プリズムポールのクリップスタンドでした。


屋根のこと(1)

以下は、私の好きな建築家・堀部安嗣氏の屋根についての記述です。
『建築における公理やルールのひとつに、その場所の気候風土に合わせる、ということが挙げられます。例えば、雨が多く湿度の高い日本で、木造住宅は屋根に勾配をつけて、外壁より軒を出す。悪いことはひとつもありません。逆に陸屋根にして、軒の出をなくすと、高い確率で欠陥や無理が生じます。町並みも崩れます。
勾配のある、均整のとれた合理的な屋根を架けなくてもよいとなれば、建築の平面はとめどなく自由で奔放になる。スタディーの段階において、その自由な平面は一見、新しい建築の表現、可能性のあるような気がして魅力を感じるときもあるけれど、どうもそこから先には進んでいけない、進むべきではない、というリミッターがかかってしまう。そして気候に対して、風景に対して、あるいは経済に対しても合理的な屋根を架けようという意志もってさらに平面を練り直してゆくと、不思議と人の動きや営み、あるいは人の希望といった本質的な問題の解決につながって平面が昇華してゆくことが多いのだ。』(「住宅建築」2009.12)


自然系素材のすすめ

経年変化に対して信頼のおける素材といえば、まず思い浮かべるのは自然系の素材でしょうか。内装でいえば、無垢のフローリングに壁や天井は漆喰塗り、これは私の勧めている組み合わせです。一般的に自然素材というのは、傷や汚れがつきやすかったり、割れたり、反ったりと暴れる欠点が挙がってきます。そのリスクを負ってでも尚勧めているのは、手や足触りの温かみのある感覚や、何となく実感する調湿や脱臭効果、有害な揮発性有機化合物を一切含んでいないという安全性。そして何より、視覚的なリラックス効果でしょうか。時とともに飴色に馴染んでゆく無垢のフローリング。柔らかな光を部屋いっぱいに拡散する漆喰。自然素材は我々の表層意識を突き破って更に内側へと迫ってきます。
『美しい』という言葉には、様々な意味や感情を含んでいるが、『綺麗』はキレイで終わり、先に待っているのは『汚れ』だったり『醜さ』だったりする。最近のキレイな建物はいずれ汚くなる。私は有名な左官職人の方の言葉にインスパイアされてしまいました。誰かがいいました。「いやいや、そうはいっても大切なのは、安全を意識しながら予算内におさめることだ。」私はこれも間違っているとは思いません。コストやクレームの観点から、伸び縮みや反りの少ない合板のフロア材や安価なビニールクロス、外壁なら防火サイディングという仕様はもちろんありです。とにかく自然素材は割高ですからね。私は無理してそこかしこに自然素材を取り入れなくても、例えば、家族が集う居間に使って皆で美の存在を共有したり、快眠へいざなうため寝室に部分的に取り入れたり、それだけでも自然素材の素晴らしさを知るには十分だと思っています。たとえ『私は美を必要としない』と拒絶する人がいたとしても。


柱のグリッド

柱のグリッドは910mmと1,000mmが主に使われているサイズです。私の住む地域では985mmグリッドで計画される方も結構います。が、985mmというのは柱を基準とした柱割ではなく、本間畳の2間分(1910mm×2)に柱幅(120mm)を足して4分割した、あくまでも畳を基準とした畳割りから導き出された数字にしか過ぎまぜん。仮にこれが1間半の幅なら、955mm×3+120=2,985mmとなり、これを3分割してみると995mmと数字は異なってきます。
基本的にはどんなサイズのグリッドでも問題はないでしょうが、施工性やコスト面を考えてみれば910mmや1,000mmになるでしょうし、畳割り寸法を採用するのなら、個人的には強いこだわりを持っているわけでありませんが、折角なのでそこは畳割りで貫き通してもよいかと思っています。