屋根と壁の取合い部の防水処理について

住宅瑕疵担保保険の基準では、下屋根と外壁との取り合い部分において、屋根下葺き材の防水シートを250㎜以上立ち上げて施工することが求められています。

この基準は、パラペットの水上部分や棟違い屋根の取り合い部などにも同様に適用されますが、構造上、250㎜の立ち上がり寸法を確保できないケースも少なくありません。
そのような場合には、伸縮性のある粘着防水テープによる防水処理や、棟違い屋根においては野地板の裏側まで防水シートを巻き上げる処理など、現場条件に応じた適切な対策が必要となります。
また、そもそもパラペット水上部分では250㎜以上の立ち上がりを確保するなど設計段階から防水を意識することも大事だと思っています。

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基礎コンクリートのひび割れにエポキシ樹脂注入で対応した事例

基礎コンクリートのひび割れ補修の事例です。写真は、基礎のひび割れ部分にエポキシ樹脂を注入して補修している様子です。このような補修方法は、ひび割れ幅に応じて適切に選定されます。
ひび割れの許容幅には基準があり、たとえば日本建築学会では以下のように定められています:
屋外側:0.3mmまで許容
屋内側:0.5mmまで許容

また、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」の基準では、
0.3mm以上0.5mm未満:瑕疵が一定程度存在する可能性がある
0.5mm以上:瑕疵が存在する可能性が高い

さらに、土木学会の書籍などでは、飛来塩分の影響や海岸からの距離など、環境要因による補正も考慮されています。
ひび割れは放置すると鉄筋腐食や劣化の進行につながる可能性もあるため、早めの補修対応が重要です。

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床に段差を設けるときの注意点――水平構面の連続性をどう確保するか

床に段差を設けると、水平構面の連続性が損なわれるおそれがあります。
梁成で対応できる程度の小さな段差であれば問題ありませんが1,000mm前後の大きな段差になる場合は注意が必要です。
このような場合には、段差の鉛直面の両側から面材を挟み込むなどして、水平構面の連続性を確保する納まりとする必要があります。

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外装下地検査のインスペクション

工事中インスペクションの依頼をいただくことがあります。設計監理者や施工者の承諾を得られればご依頼をお引き受けしています。
外装下地検査(防水検査)のインスペクションの事例です。
軒ゼロ仕様の場合、破風や鼻隠しの下地材を取り付けた後では、透湿防水シートをその裏側まで張り上げることが難しいです。そのため、下地材を取り付ける前に、透湿防水シートを先に張っておく必要があります。
軒ゼロや建物が不整形のように意匠優先の設計を行い防水リスクの高い納まりの場合は、現場任せにせず現場が悩まないディテールを描くことが設計者としては重要かと思っています。

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手摺の取付工事

以前設計・施工させていただいたデイサービス施設より、アプローチ手摺の取付のご依頼をいただき工事をしました。立っているだけでも汗が吹き出てきて、夏への扉が全開になった感じでした。(^^;)


カバー工法

既存の窓枠の上から新しい窓枠を取り付けるカバー工法にてサッシを取り付けました。
古いサッシ(ガラス障子)を取り除き、既存の枠を残したまま新しいサッシ(枠、ガラス障子)を取り付けるため、 壁や床を工事することなく取替えが可能です。