島根県東部を震源とする地震発生

1月6日午前、島根県東部を震源とするマグニチュード6.4の大きな地震が発生しました。
まずは、この地震により被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
今回の地震については、今後も同程度の規模の地震が発生する可能性が指摘されており、引き続き十分な注意が必要とされています。
震源域は、2000年に発生した鳥取県西部地震の震源域に近い位置にあり、地震活動が重なりやすい地域といえます。この一帯は、いわゆる「ひずみ集中帯」に位置しており、地殻変動のエネルギーが蓄積されやすい地域とされています。山陰地方はこれまで「地震の少ない地域」という印象を持たれがちでしたが、近年の地震活動を踏まえると、必ずしもそう言い切れない状況になってきていると感じます。
気象庁の発表によると、今回の地震は、西北西―東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型の地震と解析されています。また、鳥取県西部では、長周期地震動階級において最大となる「4」を観測したとのことです。
今後も余震や関連する地震活動が続く可能性があるため、日常的な防災意識の再確認と、住まいの耐震性について改めて考える機会にしたいところです。

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桁上断熱の落とし穴

桁上断熱を採用する場合、水下側では十分な断熱厚を確保するため、束を立てて二重桁とする必要があります。この際、束の立ち上がり部分にも断熱材を確実に充填しなければなりません。
新築インスペクションの際に設計図を確認すると、この水下側で必要な断熱厚が確保されていないケースが見受けられました。長期優良住宅として計画されている建物であっても、設計図どおりに施工された場合に、結果として十分な断熱性能を確保できていない可能性があります。また、建て方時に桁上の断熱材を先行して敷き込む施工では、束周りの断熱が未充填となっているケースが少なくないため、束部分を含めた断熱の連続性が確保されているかに加え、気密シートの施工状況も含めて、施工段階で十分に確認する必要があります。

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新築インスペクションで判明したEXハイパー耐力壁の施工不良

先日実施した新築住宅のインスペクションにおいて、耐力壁として使用されている吉野石膏のタイガーEXハイパー耐力壁についての施工不良を確認しました。
内容は、「くぎ留め間隔がメーカーが示す基準よりも粗い」、「直交する横架材部分のボード欠き込みに補強受材が無い」、「壁量計算は標準仕様の壁倍率で行われていたが、実際の施工は床勝ちで倍率が低くなる仕様だった」です。

最近YouTubeで第三者検査員の解説動画において、「EXハイパーは釘ピッチを変えることで壁倍率が変わる」という趣旨の説明をされていましたが、これは一般的な構造用合板などの面材耐力壁のことであり、EXハイパーには当てはまりません。くぎ留め間隔が基準よりも粗い場合、壁倍率が下がった耐力壁になるのではなく、そもそも認定された耐力壁として成立しないというのが正しいです。個別に認定取得した特殊仕様材ほど設計、施工要領には注意が必要となります。
また、新築インスペクションは、設計の妥当性を審査する行為ではありません。しかし、現場の施工状況、図面・構造計算書との整合を確認していく中で、設計と施工が噛み合っていない事実が結果として浮かび上がることがあります。

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「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2025年版)」

木造住宅は建築基準法施行令第3章第3節の仕様規定により設計することになっていますが、3階建て又は延べ面積が300㎡を超えるものは許容応力度設計を行う必要があります。
このたび、その許容応力度計算の実務で頼りになる手引書「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2025年版)」の改訂版が発売されたため、さっそく購入しました。今後の設計にしっかり活用していきたいと思います。
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「既存建築物の非構造部材の耐震診断指針と解説」を受講しました

「既存建築物の非構造部材(壁・天井の仕上げ材や開口部など)の耐震診断指針と解説」のテキストに関するWeb解説を受講しました。対象は鉄骨造、RC造、SRC造で、地震時に構造部が動いた際、非構造部材がどれだけ追従できるか、また劣化の度合いをどのように判定するかを学びます。
これまで非構造部材は「仕上げの一部」という認識が強かったのですが、テキストを通じて、その性能が地震時の安全性のみならず、機能保全にも直結することを改めて実感しました。特に、既存建築物の診断だけでなく、新築時の仕上げ材の選定にも役立ちそうなポイントが多く、有用な知見が得られました。

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屋根裏インスペクションで多い不具合:羽子板ボルトの緩みと最近の住宅事情

木造中古住宅のインスペクションにおいて、屋根裏の詳細調査を行った際、羽子板ボルトのナットやボルトが外れていたり、緩んでいるケースが見られることがあります。こうした不具合の原因としては、材木の乾燥収縮による変形、地震や強風などによる建物の揺れ、あるいは新築時の施工不備などが考えられます。
実際に、新築住宅のインスペクションでも、ごく稀に羽子板ボルトのナットが取付けられていない事例が確認されています。構造金物は、耐震性能に大きく関わる重要な部材であり、目視可能な範囲については、定期的な点検やメンテナンスが望まれます。
なお、近年の住宅では屋根勾配が緩い設計が多く、屋根裏空間の高さが限られているため、奥まで人が進入しての調査が困難なケースも少なくありません。そのため、調査可能な範囲に限り確認を行うこととなり、すべての金物を確認できない場合もあります。したがって、施工中の現場監理や、工事中インスペクションを行うことが、確実な品質確保のために重要となります。

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床下から進行する基礎コンクリートの劣化とその対策

以前、耐震診断による床下調査を行った住宅では、コンクリートが地面に近いほど基礎表面に剥離が見られ、防湿シートとして敷かれていたポリスチレンフィルムも全体に劣化・腐食していました。これは、土壌中に含まれる化学物質を含んだ水分が毛細管現象により上昇し、コンクリートの表層を徐々に侵食していったものと推察されます。
費用が別途かかるため土壌自体の成分までは検査しませんでしたが、今後の劣化進行を抑えるためには、防湿コンクリートの施工や、基礎表面へのコーティング材の塗布などが有効な対策になると思われます。

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竪樋支持金物の勾配と雨水侵入リスク

竪樋を支持する金物が外壁方向に向かって下がっている場合、雨水の排水機能自体には大きな支障はありません。しかし、樋の雨だれが支持金物を伝って、外壁との取合い部から内部に浸入するおそれがあり、防水性能の低下が懸念されます。必要に応じて、支持金物の再取付や角度の調整などの是正措置を講じることを推奨します。

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耐震性向上の第一歩:屋根の軽量化と落下リスクの対策

耐震改修の一環として「屋根の軽量化」は非常に効果的な対策です。特に古い木造住宅では、瓦の下に土を載せた「土葺き瓦屋根」が多く、屋根全体が非常に重くなっています。建物の上部が重いと、地震時に揺れが大きくなり、建物全体の倒壊リスクが高まります。
また、大きな地震では屋根瓦が脱落・落下するおそれがあり、住む人や近隣への二次的な被害を引き起こす可能性もあります。これも屋根を軽量な金属屋根や軽量瓦に葺き替えることで大幅にリスクを軽減できます。
ただし、屋根の葺き替えを含む大規模の修繕、大規模の模様替えは、改修工事の内容によっては、建築基準法に基づく「確認申請」が必要になることがあります。特に構造に影響を与える改修や、増築・用途変更を伴う場合は、事前に専門家に相談して、必要な手続きを確認しておくことが大切です。

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